糖度13度前後または標高400m前後の畑で育てた完熟たんかん!
内容:優品(2L~3L/20個~24個前後)5kg詰。優品。2月15日頃から順次出荷します。
味の濃さ、コクが楽しめる完熟たんかんです。
タンカン優品は外見は劣りますが、糖度13度前後または標高400m前後の山の畑で育てたタンカンです。美味しさに自信があります。ミカン好きに、ぜひお試し頂きたいです。
奄美完熟たんかんの出荷について
みかんの王様@奄美完熟たんかんは、基本的に標高400m前後の山の畑で栽培しているタンカンです。気温差がある立地条件のため仕上がるのに時間がかかります。今期は2月15日頃から順次出荷しますので、時間を気にせずお待ち頂ける方のみ、お申込みください。
2023年の奄美完熟たんかん、待望の受付を始めますので、ご希望の方は、お早めにお申し込みください。
みなさまに楽しんで頂けるよう、今期は「標高400m以上の山の畑または糖度13度前後」の奄美完熟たんかんだけをお送りします。
標高の高い山の畑で育ちますので収穫が遅く、例年だと2月25日頃から出荷しますが、今期は暖冬のため、タンカンの収穫が早めに始まりそうです。
奄美の島々では「ミイニシ(新北風)」が吹き始める10月から翌年2月まで、寒さが強まるとともに、曇天・長雨・強風など、荒れた天気が続きます。
今期の仕上がり状況(1月18日時点)は、全体として大粒なタンカンが多く、力強く、たわわに実っています。
1998年2月。
私がインターネットで奄美たんかんを売り始めた年です。早いもので、もう20年が過ぎました。当時、奄美たんかんはインターネットでは全く無名の柑橘でした。そもそも奄美大島がどこに所在するのか分からない方のほうが多かった頃です。
地元奄美では特産果実として多少人気が出始めた頃で(この頃からの代表的な生産者が尊敬する平井学さんです・わたし、今でも平井さんの前では相当緊張します)ちょうどタンカンの栽培ブームに火がつく前夜といったところでした。
あの頃は地道に栽培をする限られた農家さんが、主に農家直送で販路を開拓していました。人口流出が続く奄美大島では島内消費には限りがあり、島内販売だけでは農業経営は成立しにくかったのです。そこで、私は普及し始めたインターネットで、この奄美たんかんを紹介できないかと考えました。まだシマでは通信販売が根付いていない頃でした。
「厳選した奄美たんかんの美味しさは格別だ」という想いはありましたが、まったく無名の柑橘です。タンカンが柑橘(=みかん)とさえ知られていない頃でしたから、私は厳選した奄美たんかん(糖度13度前後)を「みかんの王様@奄美完熟たんかん」と名づけ、イメージをこわさないように化粧箱なども用意してネットで売り始めました。
奄美の果物はインターネットでは人気が出始めていましたが、もともと奄美は稀少なフルーツが多く(言葉を返せば果物の生産力が弱く)、果樹の専業農家さんは数えるほどしかいなかったのです。その数少ない専業農家さんたちが好んで栽培していたのがタンカンでした。
彼らは10年後に収穫できるタンカンに賭けていました。 今年栽培を始めても収穫できるのは、早くて3年先。1人前の果樹園になるまでは10年かかるといわれています。亜熱帯気候を利用した奄美ならではの農業ですが、夏の旱魃、秋の台風、冬の長雨など試練は多いもの。意欲のある農家さんの品を紹介できないかと、今でも自問自答しています。
ネットでタンカンを売り始めた時は、祈るような気持ちでした。
私自身、この島で暮らすことには喜びを感じていましたが、妙な焦りを感じていました。それは、この島の行く末であり、私の使命であり、漠然としていましたが「何によって名を覚えられたいのか」という問いに対する答えを探していたからでしょう。
「タンカンが売れなければ、果物のネット販売は辞める」
という覚悟で取り組んだものです。
私のインターネット販売は、この奄美完熟たんかんから火がつきました。奄美完熟たんかんは、高い糖度と、ほどよい酸味がおりなす絶妙の味わいが評価され、一躍、インターネットを中心にクチコミで人気が広がり、熱烈な支持を得ました。「この道でいける」と涙が出ました。
私にとっては一か八かの大勝負でしたが有難いことに奄美完熟タンカンは飛ぶように売れました。売り切れが続出し、それでも欲しがるお客さまが殺到し、納期まで1ヶ月待ちでも買ってくださいました。 このときからの@やっちやばファンがどれだけ多いことか。以来、奄美の果物販売が私の本業になりました。
これまでの20年あまり。
果樹の専業農家も、今では随分と増え、なかには立派な後継者も出てきました。新たな柑橘団地にむけて開墾を始めた農家さんたちもいます。光センサーを導入した果実選果場も始まっています。
私にもいくつかの出来事がありました。家族を失う一方で、新しい家族を得ました。初めて入院を経験しました。相次ぐ台風被害でどうにもならない年もありましたが、支えになったのは、いつも奄美の人と自然、ネットによって知り合えた島外の人々でした。
寒さが厳しいほど、タンカンの美味しさは仕上がります。人間もきっと同じなのでしょう。
「幾たびか 辛酸を経て 志 はじめて堅し」
幕末、奄美で雌伏の時を過ごした西郷隆盛の漢詩です。
コクのある味わいと、たっぷりとした果汁が人気の奄美たんかんですが、その中でも、糖度13度前後または標高400m前後の山の畑で育った奄美完熟タンカンは、格別な甘さを誇り、その上で、適度な酸味。あふれ出る豊富な果汁。優れた糖酸比。樹上完熟ならではのまろやかさ。いずれも、みなさんがお召し上がりになった、どんな柑橘にも引けを取らない味わいでしょう。
奄美完熟たんかんの、老若男女を問わず、多くの人たちをひきつける魅力。
一言でいえば、高い糖度とほどよい酸味が織りなす絶妙の味わいにあります。みかんがお好きな方は、糖度だけではなく酸味も美味しさを決定する重要なファクターだとご存知でしょう。
樹上完熟したタンカンは抜群の甘さがある上に、しっかりとした酸味が、濃く、深い奥行きのある味わいを引き出します。また、果汁の豊富さも特筆すべきで、さながら天然のジュースをのんでいるかのような印象を与えます。
皮をむいたら、あふれ出る果汁と、果汁は甘いのですが、ただ甘いだけでなく微妙な、それでいてしっかりと変化に富んだ味わいなんです。 美味しい訳ですよね。
そもそも一部のくだもの好きの間で、台湾に「日本の蜜柑とは異なる、美味しい蜜柑がある。まさに蜜柑の王様の名にふさわしい味わいである」と噂されていました。これがタンカンなんですね。著名な果物専門店が発行する書籍でも「蜜柑の王様」として紹介されています。みかんの王様って、私が勝手に言っているわけではないんですよ。
時代をさかのぼれば、古代中国にたどり着きます。インド・アッサム地方から渡ってきた「ポンカン」と中国最南部に自生のみかんが自然交配して生まれたみかんが「短桶(タンカン)」のはじまりです。
今の福建省~広東省あたり(中国最南部地方)で収穫できる美味しいみかんを行商人達が大陸全土に売り歩きました。タンカンを説明すると「オレンジとポンカンの自然交配」になりますが、とにかく中国大陸で大反響を呼びます。まるで、今のインターネットの状況と同じですよね。古代中国の行商人たちが短い桶に入れて、美味しいみかんを大陸全土に売り歩いたのが「短桶(タンカン)」の名の由来です。
やがて、この柑橘は中国最南部から海を越えて台湾に移植されます。このころ、一部の果物好きの間ではタンカンは、なかなか入手できない、でも、とっても美味しい蜜柑という事で「みかんの王様」と名付けられます。温州みかんと比べて粒が大きいから「王様」という訳ではありませんよ(笑)
その後、奄美大島はじめ南西諸島へと移植されました。
タンカンは亜熱帯気候で栽培できるもっとも優秀な柑橘類だといわれており、奄美では栽培がじつに盛んです。国内では、奄美群島や屋久島・沖縄が主な産地です。産地として、奄美は栽培面積は日本一広いのですが、台風等の気象条件によって収穫量は年々で差があり、必ずしも多くはないです。
それぞれの産地のタンカンには、その産地特有の美味しさがあります。やはり奄美タンカンでも美味しいものとそうでないものがあるように、他の産地のタンカンでも美味しいもの・そうでないものがあるでしょう。私は、決して「奄美完熟たんかんが日本で1番美味しいミカン・甘い蜜柑だ」などと過大な事を言うつもりはありません。
しかし、この時期(2月~3月)、厳選された奄美完熟たんかんは国内で収穫できる柑橘類で、もっとも美味しいものの一つだろうとは思っています。
時はめぐり、いままた、私は日本でインターネットの電脳行商人として、毎年、北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々のみなさんにご紹介しています。電脳行商人であることを自負する私にとって、産直でお届けする奄美完熟たんかんは思い入れのある蜜柑です。タンカンの歴史は、なぜかロマンを感じさせてくれます。
唯一の欠点は、やや皮がむきにくいという事。それでも奄美完熟たんかんは皮のむきにくさという弱点を補って余りある味わいです。タンカンの食べ方はカットしても良し、皮をむいても良し。食べてしまうとビックリする美味しさです。
今年もみなさんに奄美完熟たんかんを楽しんで頂ければと願ってやみません。産地から通販でお取り寄せできるのも、ほんとうにインターネットのおかげです。私も頑張りますので、どうぞ、よろしくお願いします。